今日で平成という時代が終わる。
平成という時代は自分の生きてきた26年間の全てだった。1992年に生まれて、特に何事もなく今日まで日々を過ごしてきた。本当に何事もなかったわけではないけれど、悪いことも良いことも、幸か不幸かそんなに大きな規模ではなかった。だけど全く普通の人生かと聞かれればそうでもない気がする。良くも悪くも人と違うところばかりだと思う。
今になって思うのは、1999年にインターネットと出会ったことがこんなにも自分の人生の中で大きな分岐点になるとは思っていなくて、物心ついた頃から普通の社会生活に馴染めなかった、逃げ道ばかり作っていた自分にとっての拠り所のような存在になっていた。26年も生きてきてそれしかないのかと言われてしまいそうだけど、あの時ネットに出会ってなければ今の自分は存在しなかったかもしれない。平成に入ってインターネットが急速に普及して発展したからこそ、こういう選択肢が出来たのだと思う。そうでなければ、今頃は何をしていたのか想像もつかない。まだ吹っ切れているわけではないけれど、人と違うところばかりを気にして病んでいたかもしれない。プラスにしろマイナスにしろイメージができない。
時代が変わる、と言われてもあんまりピンと来てなくて、おそらく本当に実感するのは日付が変わった明日以降だと思う。令和という、まだまっさらで何のイメージもない時代がどうなるのかは分からない。平成の延長線上にありながら少しずつ変わっていくのかもしれないし、なにか大きな出来事が起きるかもしれない。一年が終わることよりもよっぽど重大なのに、この大晦日のような妙な見送りムードがしっくり来ない。元号が変わることで何が変わるんだろう、と思ってしまう。けれども、一つの区切りになることは確かなのだろうな、と思う。
平成の26年で学んだことを、次の時代に活かしたい。まだやりたいこともあるし、やれていないこともあるし。時代が変わったからといって自分まですぐに変わってしまうわけではないけれど、こういう機会に乗じて、気持ちを新たにしてみるのもいいな、と思った。どんな時代になろうとも、自分らしく生きていきたい。自由で平和な時代に生まれて良かった、という気持ちとともに、新しい時代を迎えていきたい。