去年の年末、なんだか分からないけどすごく落ち込んできて、自分がやってきたことが急に虚しく思えてきて辛かった。新年が明けてもその気持ちはあんまり変わらなくて、昨日あたりからちょっと上向いてきたかな?というくらい。それでも仕事にはなるべく影響させたくなくて悩んでいた。
原因は分かっていて、多分煮詰まりすぎているので外に出た方がいいんだと思う。一応運動はするようにはしてるんだけど、そうじゃなくてもっと広い範囲に出た方がいい。病気の症状が外出中に起きるものが多いのでどうしても家に居たくなってしまうけど、不安とは裏腹に体は外の空気を求めているので加減が難しい。
そんなことを考えて悶々としていたら、母が福知山でやっているギャラリーを見に行きたいと言うので一緒に見てみることにした。場所は市民交流プラザふくちやまという、福知山駅の前にある場所で、3年前に自分一人で行ったことがある。福知山には今こういった居心地のいいスペースがたくさん作られていて、少し羨ましくもある。都会と田舎のいいとこ取りというか、上手くバランスを作ろうとしている。
今まで自分が行った場所の中で「また来たい!」とか「いつ来ても発見がある!」と思える場所があって、この場所と京都駅はそのひとつ。建築デザインには詳しくないのだけれど、見るべきところが多くて、勝手にアドレナリンが出てくる感じ。用事を済ますためだけじゃなくて、その他の目的も勝手に作られてしまうような魅力のある場所だと思っている。
美術館や資料館ではないのだけれど、壁面に福知山の歴史を載せることでそんな存在にもなれるようなデザイン。
一番好きなのは図書館のデザインなのだけれど、館内は撮影禁止らしい。多分、本の中身を撮影されるのを防ぐためだと思うので、一声かければ全体は撮らせていただけそうなんだけど…と思っていたら今日は休館日だった。なので吹き抜けから少しだけ。
本来の目的であったギャラリーももちろん良かった。あんまり絵画とかを見る機会も多くないのだけれど、こういう機会は大事だなぁと。田舎には美術館が少ない代わりに、普段の風景が絵画みたいだと思う機会はいっぱいある。でもやっぱり物を作る立場なら、そういった過程や結果を見た方がいいんだろうな…と最近自分の視野の狭さを痛感させられる。こればかりは都会に住んでる人には敵わない…。京都でバイトをしていた頃、dddギャラリーに「nippon no nippon」を一人で見に行ったのを思い出した。
この場所は立地が素晴らしくて、駅前だから遠方の人からのアクセスもよく、階段からは福知山市のシンボルである音無瀬橋や福知山城を一望できる。どっちも見られるのはなかなか贅沢な話。左手に見える白い橋が音無瀬橋で、右手に見えるのが福知山城。冬の福知山は空気が澄んでいて良い。
駐車場まで出ると、高架を通る電車を見ることができる。この写真には写っていないけれど、夕方ということもあって哀愁のある雰囲気。
一通り市民交流プラザを満喫した後、普段は車ばかりでなかなか行く機会のない福知山駅にも行った。電車も病気の症状ゆえに長らく乗っていない。自分にありとあらゆる活気があったころ、丹鉄に乗って天橋立まで行ったのを思い出す。ザ・ローカル線という感じで趣がある路線なので、また調子が良くなったら行きたい…。行きたい場所はいくつもある。多分それは良いことなのだと思う。
近所の神社に初詣にも行って、それだけで年末からの憑き物が落ちたような気分になった。やっぱり一息つくのは大事なので、煮詰まっている時ほど外に出て景色を見るべきなのだなぁ、と思う。今年は今まで見てきたものを再確認しながら、新しいものも取り入れていけるような一年にしたい。改めてスタートラインに立ったような気分です。こんな自分ですが、今年もよろしくお願いいたします。