自分はパニック障害という持病を患っているのだけど、初めて診察をしてもらった病院が京都の病院で、それ以来ずっと通院のために京都に通っていた。なぜ地元ではなく京都なのかというと、最初は通勤先が京都だったため、もしも仕事に復帰する場合は京都の病院の方がいいのではないか、という理由で母が勧めてくれたからなのだけど、実際にその病院のお医者さんと相性が良く、信頼できるという理由で、それ以降もそのお医者さんに診てもらうために、定期的に京都へ通っていた。
だけど、去年の春〜夏頃から調子が悪くなることが多くなり、通院のたびに高速道路を使って京都に行くことが苦痛に感じるようになってきて、通院の間隔が空いてしまい、予約をキャンセルすることも多くなってしまっていた。地元の病院に転院することも何度か考えたけど、お医者さんとの相性もあるのでどうしようかと悩んでいたところ、病院側からオンライン診療を使ってみてはどうかと勧められて、状態が安定するまではオンライン診療で診察をしてもらうことになった。
スマートフォンなどを活用して離れた場所の患者を診察する「オンライン診療」について、厚生労働省は対象となる患者を症状が安定している人に限るなど、具体的な手順や注意点を示したガイドラインの案をまとめました。
「オンライン診療」は、もともと離島や過疎地など医師が少ない地域に限定されていましたが、3年前から全国で解禁され、2月の時点で少なくともおよそ1600の医療機関が導入しています。
オンライン診療のアプリはいくつかあって、自分の場合は病院が導入しているアプリをインストールした。必要な情報は、本名、住所、電話番号、メールアドレスなど、基本的にどのサービスでも必要になる情報に加えて、保険証や必要な書類などを写真でアップロードする。診察料は自動引き落としになるので、クレジットカードも必要になる。処方箋などはレターパックで受け取ることが可能で、その料金も自動で引き落とされる。
実際にオンライン診療を受けてみて思ったこと
今日がオンライン診療の初診だったのだけど、自分のように、体調があまり安定していなくて、病院へ行くこと自体が負担になっているような人にはすごくいいサービスだと思う。スマホアプリで診察を受けられるので、その時間にスマホの前にさえいればどこででも診察を受けられる。外出するための準備も必要ないし、対面とさほど変わらずに先生と話すことができて、気分的にも楽だし、何よりちゃんと診療を受けている!という気持ちになれる。自分の場合は定期的に診察を受けられないことが体調の悪化にも繋がっていたので、オンライン診療でなら定期的に診察を受けられるし、すごくいいと思う。
デメリットもあって、基本的に初診でオンライン診療を受けることは不可能であり(病院や診察方法によって差異はあるらしい)、何度か対面で診察をしてから、患者の状態によって必要に応じてオンライン診療を取り入れる、という形が主流になっているらしい。また、オンライン診療が受けれる病院は、オンライン診療のアプリを導入している病院である必要があるので、対応していない病院ではオンライン診療は受けられない。なので、切羽詰まっている時に、自分に合いそうな病院をアプリで探して、初診でオンライン診療を受けたい、というようなニーズには応えられない。オンライン診療自体がまだまだ普及途中の段階なので、これからはその辺りもまだまだ変わってきそうではある。
体調が改善してきたら、また対面診察に移行することも可能らしいので、オンライン診療という新しい手段が加わったことで、より余裕を持って医療サービスを受けられるようになったことが嬉しいし、オンライン診療がなければ、治療自体を頓挫していたかもしれないので、個人的にはもっと広く普及していってほしいなあと思う。田舎に住んでいる身としては、交通手段が限られている田舎の病院ほど、こういったサービスを積極的に取り入れる必要があるのではないか、と思ったりもするので、今後に期待していきたい。
インターネットのサービスを使ったり、インターネットを通じてモノを作っている側としては、ネットを通じて、こうした新しいサービスをどんどん増やしていけたらなあ、と思ったりもする。手段が増えて、生活が豊かになっていくのはすごく良いことだと思うし、希望がたくさんある。世の中にある課題を、インターネットの力で上手く解決していきたい。
診察再開に伴って、薬による治療を行うことになったので、体が治療に適応するまで、新しいお仕事のご依頼は一度停止したいと思っています。当面は、現在進行している案件と、プライベートの制作以外のみになります。最近、やる事が多いと集中できない人間なんだな、という事が分かってきたので、しばらくは体と心にゆとりを持たせたいなあ、と。自分の状態に合わせて、身の振り方を考えていきたい。よろしくお願いします。